義歯の請求5 床下粘膜異常

 

有床義歯床下粘膜異常の病名について

この病名は、「ティッシュコンディショナー(T.コンデ)」を算定するための病名です。

この病名でTコンデ以外に算定できるのは、「歯リハ1」です。

この時の病名は、床下粘膜異常,義歯不適合とします。

T.コンデだけを算定して、歯リハ1を算定していないというのも良く見られるので、取りこぼしがないように注意しましょう。

注)歯リハ1は月1回の算定ですから、別の日に義歯不適合や修理、増歯で算定している場合はとれません。

T.コンデとは

旧義歯が不適合で床裏装や再製が必要とされる場合に、床裏装や再製に着手した日以前において、有床義歯床下粘膜異常に対してそれを調整するために、旧義歯を調整しながら、粘膜調整材を用い有床義歯床下粘膜調整を行った場合は、当該義歯の調整を含めて、1顎1回につき算定する。

と書かれています。

床裏装や再製が必要とされている場合と明記されています。

ですから、裏装と再製(新製)をする予定がない場合は算定できないことになります。

逆に考えると、床下粘膜調整が必要であれば、裏装前、再製前に算定しても良いということですね。

タイミングとしては、裏装、再製の印象の直前までです。

T.コンデをして、粘膜の症状が落ち着いたのを確認して処置に入るため、裏装、再製の印象と同時には算定できません。

回数としては、疑義解釈では必要に応じてと算定すると書かれており、明確な回数の記載はありませんが、裏装、新製に着手する2ヶ月前から4,5回が限度のようです。

T.コンデの算定で良くあるのが、T.コンデを算定後、裏装や新製をせずずっと放置していたり、放置してしばらくしてから、再度T.コンデを算定している事があります。

T.コンデをして放置は基本的に良くありません。

ですが、臨床的にはT.コンデをして、床下粘膜の状態が落ち着き、患者が来院しなくなったり、患者の口腔内の調子が良くなった事で、義歯新製の同意が得られなかったりという場合があるため、実際には必ずしも返戻になるという事はないようです。

ただ、実際にあった返戻で、放置後に再度T.コンデをしている場合、連月に渡るT.コンデについて返戻として戻ってきた事がありました。

また、どんな算定でもそうですが、同じパターンで算定を繰り返している場合も注意が必要です。

T.コンデ後、裏装や再製をせずに、何度もT.コンデを行うような算定は危険ですから、やめた方が身のためです。

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